訪日客が増えると赤字
2023年8月16日付けの日本経済新聞にクレジットカードに関する興味深い記事が掲載されていた。
記事によると、訪日客が増えると海外のクレジットカード会社や国際ブランドへの手数料が増えることから赤字になるという内容のものだ。
たしかに、小売店や飲食店からの収入は決済額のせいぜい2%程度であり、そこから海外へ支払う手数料を引き、システム維持費や人件費を引くと残りは赤字になるのは当然だ。
会員数と決済額を狙うのは難しい
加盟店から取る手数料を大幅に増やすことはできないことから、クレジットカード会社が収入を維持又は増やすためには、会員数と決済額を増やす必要がある。
現在、クレディセゾンや三井住友カードでは、〇〇万円以上決裁すると、ゴールドカードが永年無料といった企画を打ち出している。
これは、おそらく新規会員の獲得と決済額の増加を目的にした企画だと予想する。
しかし、クレジットカードを利用する人口は一定数しかいないため、顧客の奪い合いとなり、収益の大幅な増加は期待できない。
年会費ビジネス+会員数&決済額の増加
年会費ビジネスについては、付加価値を付けることで、一定数の有料会員を増やすことはできる。
しかし、これもまた高額な会費を払ってまで入会する人は一定数しかいない。
一番理想的なのは、高額な年会費を払いつつ、ポイント還元率やキャンペーンを餌にたくさん決済してもらうことだと個人的には考える。
例えば、三井住友カードのプラチナプリファードのような、年会費が3万超えで高還元率のクレジットカードが今後増えてくるのではと予想する。