クレジットカード決済は便利であるが、一方で不正利用のリスクがある。
一般社団法人日本クレジットカード協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、2019年の年間不正利用被害額は過去10年間で最も多く、273.8億円となった。
不正利用の原因として、フィッシング詐欺、インターネットショッピング詐欺、盗難や紛失などがある。
フィッシング詐欺とは、クレジットカード会社などの金融機関やポータルサイトなどからのメールを装い、偽せのWebサイトへ誘導しカード番号や口座番号、暗証番号などを詐取する詐欺のことである。最近は、この手の詐欺が多いらしい。
気を付けていれば、不正利用に遭うことはないだろう。
筆者もそう考えていた。
しかし、不正利用に遭ってしまった・・・。
被害に遭ったクレジットカードは、「MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」。
2020年4月24日13時45分、昼休み中に、三菱UFJニコスのアプリで利用履歴を見ていたところ、見つけてしまったのだ。
「XSOLLA *EFT」
焦った。
とにかく焦った。
そして同時に、もしかして利用したのかもしれないとも思った。
「XSOLLA *EFT」を調べてみた。
Xsollaは、決済サービス会社で、ゲーム開発者や販売者に代わり決済・請求等を行っている会社だとわかった。会社はアメリカのロサンゼルスにある。
次に、EFTだが、「Escape from Tarkov」というゲームの略だった。Battlestate Gamesによって開発されたシューティングゲームらしい。
しかし、筆者はゲーマーではない。
明らかに不正利用だった。
そこで、三菱UFJニコスへ電話をし、不正利用された旨の連絡をした。
電話に出たスタッフからは次のことを言われた。①不正利用かどうかの調査をする、②不正利用の場合は返金される、③カード番号は変更となる、④新しいカードを送付する。
クレジットカードは裁断した上で処分し、その週のうちに新しい番号のクレジットカードが到着した。
そして、数週間後、三菱UFJニコスから電話が来た。
「調査の結果、不正利用でした。」
電話が来る前に、返金処理されていることに気づいていたため、調査結果はわかっていたのだが・・・。一先ず、安心した。
不正利用の原因を聞いたところ、担当者からは「ランダムでカード番号を試して、たまたまお客様の番号が当たった」とのこと。いわゆる「クレジットマスター」という手口だった。
そもそもクレジットカード番号は、ランダムの数字の並びではない。
以前、ブログで紹介したが、クレジットカードの番号は、主要産業識別子、発行者識別番号、会員口座番号、チェックデジットで成り立っている。
今回のような不正利用は、個人では防ぎようがないと痛感した。
また、今回不正利用されたクレジットカードは、近々解約予定だった。もし、固定費用のクレジットカードが不正利用された場合、クレジットカードの変更手続きが発生する。
非常に面倒だ。
今回はある意味ラッキーだった。
世の中には悪い人がいる。いつ不正利用されるかわからない。
面倒ではあるが、日頃から明細をぜひ確認していただきたい。