新「Vポイント」の問題点と今後の展望

【出典】三井住友カード

新「Vポイント」が始まる

 2024年春から、TポイントとVポイントは、青と黄色のVポイントになることが、2023年6月13日に発表された。

Vポイントの問題点

 「青と黄色のVポイント」の有効期限は、Tポイントの有効期限の考え方に合わせて、最終利用日(貯める・使う・交換する)から1年後が有効期限となる。
 言い換えると、ポイントの最終変動日(付与・還元・交換)から1年間が有効期限になる。

 これまで、三井住友カードのVポイントでは、プラチナ、プラチナプリファードの場合はポイント獲得月から4年間、ゴールドの場合はポイント獲得月から3年間、それ以外のカードの場合はポイント獲得月から2年間がポイントの有効期限であった。

 「青と黄色のVポイント」の場合は、毎月決済すると、ポイントの有効期限は実質無期限になるが、サブカードとしてあまり決済しない場合はポイントの有効期限が1年間と短期なものになってしまう。

ANAマイルへの移行は?

 Tポイント500ポイントごとに250マイルが移行できる。
 「青と黄色のVポイント」になった場合、移行率はどうなるのか?
 ANAカード側のポイント還元率を上げるのか、ANAカード専用のANAマイル移行制度を設けるのか、ANAカードの還元率を落とすのか、今後の発表が楽しみである。

今後の予想

 Tポイント提携店でTポイントカードを提示するとVポイントを獲得でき、三井住友カードで決済するとVポイントを更に獲得できるという二重取りが、当分の間、可能になるらしい。すなわち、還元率2.0%のポイント制度の誕生だ。
 しかし、還元率2.0%は、過去を振り返っても長続きしていない。
 この二重取りも1〜2年経つと、制度が変わり、二重取りが不可になると予想する。
 そう考えると、今回のニュースはポイント制度の合併・誕生ではなく、三井住友カードによるTポイントの買収だったのではと感じる。