先日、アメリカの施設を対象に、ステータス会員向けの朝食無料サービスの一時的な終了と、その代わりとして飲食用のクレジットの導入がアナウンスされたところである。
ヒルトンのサイトを眺めていたところ、客室の掃除に関する説明があったので、今回紹介する。
ヒルトンでは、連泊客に対して、客室の掃除を毎日行ってきたが、アメリカの施設を対象に、客室の掃除はリクエスト制に変更された。
掃除が必要な場合は、デスクに連絡し、客室の掃除を依頼する必要がある。連絡しない場合は、掃除は行われない。
また、リネン類やアメニティの追加も、希望する場合はデスクへ連絡する必要がある。連絡後、パッケージされた状態のリネン類等が客室のドアの外に届けられる。
なお、アジア太平洋地域の施設は、今回の変更の適用外となっている。そのため、引き続き、客室の掃除等を受けられる。
次に、ヒルトンの客室清掃について説明する。
客室清掃手順は、寝具やタオルなどの使用済みアメニティの撤去から始まる。次に、客室とバスルーム全体を清掃する。カーペットに掃除機をかける。
ライゾール(Lysol)やデトール(Dettol)といった製品を使い、各種スイッチや電子制御装置、ドアハンドルやドアノブ、バスルームの表面、テレビのリモコンなど、客室内のいくつかのエリアに徹底した消毒を施す。
1 頻繁に触れるエリア
2 照明スイッチ、電子制御装置
3 ドアハンドル、ドアノブ
4 バスルームの主な表面
5 温度調節パネル
6 テレビのリモコン、電話、時計
7 ベッド、寝具類
8 バスルームのアメニティ
9 テーブル、デスク、ナイトテーブル
10 アイロン、金庫
11 フード&ドリンクのアメニティ
【出典】HILTON HP |
室内の徹底的な清掃が完了した後は、タオルを交換し、清潔に洗濯されたリネンでベッドを整える。
最後に、点検係がヒルトン・クリーンステイの客室衛生基準を満たしていることを確認し、「ヒルトン・クリーンステイ客室シール」をドアに貼る。
【出典】HILTON HP |
客室内の清掃はざっくりだがこんな感じで行われる。
今回の変更は、朝食無料サービスの終了と比べると、受け入れる人は多いと思う。宿泊客にとっても、自分自身以外の人が客室に入ると感染リスクが生まれるので、必要なときだけリクエストする方が安心ではある。
一方で、掃除にかかる支出が減るわけだから、宿泊代を値下げしていただきたいところだ。
朝食無料の廃止や毎日の客室掃除の廃止は、宿泊客のニーズに沿った形での変更らしいが、一方で、ホテル側にも費用削減でメリットがある。
ホテルユーザーとしては、ヒルトンはサービスの見直しだけでなく、価格の見直しもしてほしいところだ。