ユーチューバーの終焉を予想!?


グーグルが事業悪化!?

 グーグルは、NHKの報道によると、事業悪化の影響等により、約1万2,000人の社員を削減するらしい。
 また、同時期に、一部メディアで「人気ユーチューバーの収入が激減した」という報道もあった。

ユーチューバーは危機的状況

 これまでユーチューブはアマチュアの発信の場であったが、近年は芸能人等がユーチューブに登場するようになり、ユーチューバーが乱立するようになった。
 多くの視聴者は余暇の時間でユーチューブを視聴する。そのため1日あたりの視聴時間は非常に限られている。例えば、筆者の場合はユーチューブの視聴時間は1日30分程度だ。
 この限られた時間の中で、数多くあるチャンネルから自分の動画を視聴してもらえるよう、ユーチューバーは必死に動画を作成する。

 ユーチューブが始まった初期の頃は、良質なユーチューバーを生み出すため、グーグルは広告収入を動画再生数の多いユーチューバーに支払う必要性があったと思われる。
 ユーチューブがSNSの代表的な存在となった今日では、多くの人にユーチューブに参加してもらうため、広告収入を幅広く行き渡らせる必要性が生じる。
 この段階では、ユーチューバー1人当たりの広告収入の上限が設定される程度であった。
 しかし問題は、グーグルの経営が悪化したことだ。
 これにより、ユーチューバー全体へ支払うお金が減少したことから、広く少なくという状態になったと予想する。

初期:再生数が多い人に高額収入(利用者を増やすため)。
 ↓
発展期:広告収入に上限を設定(広告収入を広く享受させるため)。
 ↓
現在:儲けにくい構造(経営悪化+広告収入をさらに広く享受させるため)。

ユーチューブの存在意義

 そもそもユーチューブはメディアではなくSNSだと感じる。
 メディアというビジネスをする場ではなく、アマチュアが情報発信する場であることから、今後は広告収入の概念は衰退していくだろう。
 ユーチューブはユーチューバーが広告収入をとおして稼ぐ場から、無料で、動画を発信したり、自社の商品を宣伝したりする純粋なSNSの場に変化すると予想する。